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日本データカード株式会社

代表取締役社長:スザンヌ・ケルソー (Suzanne Kelsall)

世界150か国で事業展開するENTRUST(アメリカ)の合弁子会社として1981年に設立。クレジットカードの裏を支えるエンボス加工、磁気カード、ICカードなど、時代の最先端の「セキュアIDおよびカードのパーソナライズソリューション」を提供することで業界をリード。
日本では5拠点から、官庁支局・金融・ヘルスケア・流通などの、さまざまなニーズを持つ顧客にカード発行に関するトータルソリューションを提供している。

移転のきっかけ

  • 建物の老朽化
  • 社員に提供したい職場環境のレベルアップ

トレードピアお台場を選定された理由

  • ショッピングモールやエンターテインメント施設などが近く、勤務時間以外にも有意義な時間を過ごせそうな街であること
  • 眺望
  • 災害時のリスクが低いこと

ワークスタイルの充実を求めて、移転先を探していた

以前はどこにご入居されていましたか?

日本データカードおよびエントラストジャパンは、以前大崎のオフィスに入居していました。大崎駅につながっていて駅から徒歩圏内でしたので、移転先に求めていた重要な条件の一つは、社員のための高い交通利便性でした。

移転しようと思われたきっかけを教えてください

大崎のオフィスに30年近く入居していましたが、建物自体が古くなってきていました。当社はコロナによりハイブリッド型ワークスタイルに移行したため、全社員が毎日オフィスに来る必要がなくなりました。
大崎のオフィスでは、ビルの築年数等により内装の変更や工事の範囲が制限されてしまうため、社員に提供したい職場環境が整備されているよりモダンな場所とビルを探し始めました。

移転先としてどのエリアを考えられていましたか?

大崎が山手線沿いなので、長く弊社で働いてきた社員をはじめ、多くの社員がJRで通勤していました。しかし最近では転職してきた社員も増え、彼らは地下鉄などで通勤していたので、山手線沿いに絞ってはいませんでした。
もちろん、エリアは重要でしたが、駅近であり、営業チームが都内だけではなく、関東エリア内でも移動しやすい場所、そして社員が楽しく出社できる場所を探していました。

移転の条件は何でしたか?

ビルの大きさ、およびオフィスの周辺環境とサービスの充実度が重要でした。
前のオフィスビルは古かったのですが、周りには社員が出社前後やお昼休憩に利用できるサービスや施設が充実していたので、ランチの選択肢が多く、バーやレストラン、エンターテインメント施設が多い場所を探していました。

社員が出社前にコーヒーを飲んだり、ジョギングしたり、好きなことができ、出社してデスクに向かって仕事するだけではなく、充実した時間を過ごせる場所を社員に提供したかったです。

景色が素晴らしく、アクティビティも充実

トレードピアお台場を選定された理由、決めては何でしょうか?

トレードピアお台場には驚かされました。
一つは、お台場という場所。お台場は誰もが知っていますし、ショッピングエリア、映画館、ボウリング、スケートボードなどのインドアアクティビティだけではなく、アウトドアを楽しめる場所です。
仕事面に関しては、遠いイメージがあるので最初は少しためらいましたが、実際にトレードピアお台場に来てみてとても気に入りました。社員のためにも交通利便性はとても重要でしたので、ビルから二つの駅が見え、JRとモノレールの二路線にアクセスがあるのはとても良かったです。

ショッピングやエンターテインメントエリアに近いので、様々な用事を済ませたり、外でランチしたり、水辺で散歩したりできます。出社中、または出社前後に周辺環境を楽しむ方法がたくさんあります。
ビル自体もとてもモダンで新しいです。エントランスも良いですし、エレベーターホールと弊社が選んだオフィスフロアもデザイン性が高いです。
東京湾を見渡せるフロアを選択できて良かったです。高いフロアなので、この素晴らしい景色を日々社員だけではなく、顧客やパートナー、海外からのお客様にも共有できます。

それは良かったです。晴れている日には、富士山も見えますよね。

そうなんです。当社はは2022年2月に入居したのですが、その頃は空気が澄んでいて涼しかったので、スカイツリーが見え、東京タワー、富士山も見えて、最高でした。ここの会議室や弊社のショールームに連れてきた顧客、パートナー、およびお客様に景色が素晴らしいと言っていただいています。

特に初めての人はここまで来るのに時間がかかって不便だと考える人が多いのですが、意外と簡単に来ることができ、着いたら素晴らしい景色があるオフィスがあって、当社もマーケット、パートナーやお客様、そして社員にとって、非常に高い水準の優れたオフィス環境を提供することができました。

お台場が災害に強いことは、あまり知られていない

臨海副都心は災害に強い街として造られています。大震災時でも津波が来ない、液状化しない、電気・水道・情報インフラなどが止まらない。安全安心な街です。

エリアの安全性は条件の一つでした。
私自身、2011年の地震の際に日本におり、当時働いていた方と同じように東京での大規模な自然災害を経験したので、万が一のことを考える必要があります。

トレードピアの内覧後、お台場エリアが災害に強いことを知ってとても安心しました。あまり世間では知られていないと思います。お台場への移転について社員および本社に説明する際に災害時の安全性は重要な点でしたし、社員にとっても都内の中でも安全なエリアにいることで安心していただけるのではないかと思います。

トレードピアは環境認証である「CASBEE」の最高評価Sランクを取得していますが、どう思われますか?

トレードピアのテナントとして誇りに思いますし、素晴らしい評価に寄与できていれば幸いです。
SDGs、環境保護、および環境負担の低減は、グローバル企業である当社にとってとても重要な課題であり、アメリカ本社だけではなく社員にも共有していることです。東京オフィスで行っている事業による環境インパクトがポジティブであることは、社員にとって誇りであると思います。評価いただけたことは素晴らしいですし、継続できたらと思います。

電力を再生可能エネルギー100%化していますが、どう思われますか?

素晴らしいですね。当社は大量の電力を消費しています。オフィス内のハードウェアショールームの機械は電力を大量に消費しており、ソフトウェア開発ラボでも電力を消費しているので、消費電力が再生可能エネルギーであることによって弊社の環境インパクトが軽減でき、東京オフィスの規模を拡大しながら継続できるのは安心です。
とても素晴らしい取り組みですし、テナントとして貢献できて誇りに思います。

グローバルカンパニーにとっては、東京ビッグサイトが近いことも魅力

移転されて数か月経ちましたが、お台場の印象は?

当初考えていたよりお台場は近いと思いました。元々オフィスを構えていた大崎からお台場まで電車で11分なので、社員の通勤時間が伸びたとしても15分程度。また、通勤時間を短縮できた社員もたくさんいることを知り、当初多くの人が描いていたお台場の印象よりはるかに近い場所であるという印象です。

特にコロナの環境下ということもあり、モノレールを利用して通勤する社員や来社される提携先や取引先の方々からは、日中にちょっとした旅が味わえるということで、ここに来るのが楽しいと言っていただけています。

当社の現在のワークスタイルですが、全員が9時から5時までオフィスに出社しているというわけではありません。週1~2出社の人もいれば、週3出社、週5出社の人もいます。一週間まったく出社の必要がなく、翌週に久しぶりに出社するという人もいます。

その出社のタイミングで、オフィスがこのように素敵であることと、東京湾と都内が見える素晴らしい眺望があること、銀行やお店や診療クリニックなど、仕事以外のニーズも満たしてくれる施設が充実していることは嬉しいことです。

トレードピアに移転してからの目標は、協働スペースを増やすことでした。現在のハイブリッドワークスタイルでは、オフィスに来て一日中PCの前で作業していることは少ないのです。じっくり作業ができるワークステーションもありつつ、協働で仕事ができるスペースを多く作ることにこだわりました。
出社したときにはワークショップやトレーニングセッションを開催したり、ディスカッションやパイプラインミーティング、顧客アカウントレビューなどを社内外の人と積極的に行ったりするようになりました。ここへの移転がワークスタイルの変化の弾みとなりました。以前のオフィスでは協働スペースとオープンスペースが不足していることがワークスタイルの変化の妨げになっていました。

トレードピアお台場についての感想、また一番気に入っている点を教えてください。

実際のところ、とても気に入っています。新しいビルだからこそ実現できたことがあったことが魅力です。弊社のITの要件を、BM(ビルマネジメント)チームが快く受け入れてくださり実現することができました。
個人的にはトレードピアに来るフードトラックが大好きです。ミーティングとミーティングの間隔が短く、カフェやレストランで食事をする時間がないときに、フードトラックで食事を購入し、デスクで食べることもできるし、屋外で食べて戻ってくることもできます。

一番気に入っているのはこの素晴らしい眺望です。上階のテナント用ラウンジも同じ眺望で、社員はお弁当を持ってきたときや買ってきたときは、テナント用ラウンジを利用していることが多いです。ここのテナントであるから利用できる素晴らしい施設のひとつです。

東京都が打ち出している東京ベイeSGプロジェクトについて、どのような期待をされていますでしょうか。

実は東京ベイeSGプロジェクトについては知らなかったので、ここに移転することで、参画できることになったことは嬉しい驚きでした。お台場は商業化が進んでおり、自然も豊富で、海沿いにランニングコースがあり、歩いて楽しめる砂浜まであるのです。

私たちは、今後、この地域にIT企業が増えていき、ITハブになることを期待しています。東京都が臨界副都心のデジタルテクノロジーに投資していることを知り、嬉しいです。

私がこれまで話をしてきたスタートアップ企業などは、その事実を知らず、お台場を拠点として検討したことがないとのことなので、東京都がもっと周知してくれることを願っています。東京の他のエリアがITハブやスタートアップのハブとして宣伝されているので、そういった場所を検討しているそうです。生物多様性や環境面、立地面でも、お台場はIT企業に宣伝をして、人気が出る場所だと思います。

これまでにオフィスへの来客はありましたか。

多くの来客があります。幸いなことに、年度末の3月より、当社の大型顧客や主要なビジネスパートナーが訪問してくださる機会がありました。今年度の経営計画について、日本データカードおよびエントラストジャパンの日本における直接顧客や大型チャネルのパートナーなどから、非常に好意的なフィードバックを得ることができました。

私たちにとって、トレードショーが行われるビッグサイトがトレードピアお台場のすぐそばであることも好要因であり、最近ではそこで行われた「国際モダンホスピタルショウ」にて当社の医療分野におけるデジタルソリューションおよび医療機器を展示する機会がありました。近いので、このオフィスから当社医療担当チームをスムーズに派遣することができ、また、ビッグサイトを訪れた顧客やパートナーにオフィスに来ていただき、正式な商談を行うということもできました。トレードショーは出来ることが限られていますが、この立地のおかげで、当社のショールームや社内設備も利用できるという大きなメリットがありました。

その他の入居者の声

  • 株式会社メディロム

    リラクゼーションスタジオ「Re.Ra.Ku」をはじめ、医師監修のオンデマンド トレーニングアプリ、ヘルスケア研究への投資などを通じて、健康予防管理分野から医療支援分野まで一貫して提供できるヘルスケア総合商社になることを標榜している。

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  • WANT.JP株式会社

    世界中からあらゆる日本商品を「超簡単」に購入できるECサイト「want.jp」を運営。2022年3月時点で、海外への流通総額は毎月平均28%拡大中。取り扱いしている商品数は現在50万点。

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